2024年11月15日金曜日

How To Be a Rock Star - その3 (Hamilton Kingのレコーディング)

Hamilton KingについてDiscogsで調べてみると、1964年から1968年にかけて数枚のシングルをリリースしているようです。初出は1964年の「Not Until / I Wanna Live」のようです。

「I Wanna Live」については、Bevis FrondのNick SalomanがコンパイルしたCD「Breaking Point (20 Hard-Edged Beat Diamonds)」に収録されています。


ブックレットを見ると、I don't believe these guys played on any of King's singles.と記載があります。(these guysは、Dave AmbroseやPete Bardens、Ray DaviesらBlues Messengersのことです。)


実際、Pete Bardensの略歴を見ると、1963年にはCheynesを結成しているので、脱退後の録音なのでしょう。

ところで、今読み進めているDave Ambroseの自叙伝「How To Be a Rock Star」に次のような記述が出てきました。

Being in the Blues Messengers was all that mattered.We were building a considerable repertoire, including a swaggering, sexy Hamilton original called 'I Wanna Live'.It was the perfect showcase for our frontman's bluesy harmonica and roof-lifting vocals.

もう少し先に行くと、Dave Ambroseのガール・フレンドが登場してきて、レコーディングの話になります。 

Did she go with me to my first and last recording session with Hamilton King? I can't remember. The significance of the occasion has obliterated all else.I was now a recording artist !

(中略)  

We recorded Hamilton's 'I Wanna Live' that day, together with a catchy Bo Diddley-esque number, 'Not Until', written by Johnny Kidd and the Pirates' lead guitarist Alan Caddy and singer Don Charles. How did we do? Rumour has it the Blues Messengers rose without trace. 

あのシングル盤はこの時のもの、それとも別テイク? 「We recorded」の「We」にPete Bardensは入っているの? ちょっと混乱しています。とりあえず、ちびちびDave Ambroseの自叙伝を読み進めます。

 

2024年11月14日木曜日

How To Be a Rock Star - その2 (Hamilton King's Blues Messengers加入)

David Ambroseの自叙伝「How To Be a Rock Star」については、まずは、Pete Bardensとの出会いについて掲載しましたが、続く重要事項として、David Ambrose、Ray DavisがHamilton King's Blues Messengersへ参加入した際のことをご紹介します。

David Ambroseの加入には、Pete Bardensの猛プッシュがあったようです。

I was not at all surprised when Pete Bardens rocked up at my place, enthusing wildly that the 'time was right' and that there was this band we must join right away.

 (中略)

No way was Pete taking no for an answer.He insisted that I accompany him to meet the band right away - a blues outfit calling themselves the Hamilton King Blues Messengers.

(中略) 

It was during the worst winter anybody could remember, 1962/63, that Pete dragged me by the hair through the snow and ice to meet Hamilton King.From memory, we found him at The Castle, a local boozer on the Harrow Road.

続いて、Ray Davisが加入します。

So here we were: frontman Hamilton, Pete on piano, Alan Scott on drums and a lead guitarist whose name now escapes me.His replacement joined us in 1963, with a name I won't ever forget.It was Ray Davies: the very same who had once played alongside Hamilton in Dave Hunt's

実は、二人の加入の経緯を紹介したのは、このことを知っていた方が、次の展開が面白くなるからでして、乞うご期待。


2024年11月2日土曜日

How To Be a Rock Star - その1 (Pete Bardensとの出会い)

David Ambroseの自叙伝「How To Be a Rock Star」を購入したのが昨年の7月のこと。

両親とのすれ違い、寄宿舎生活に馴染めなかったこと等々、話が幼少期の事から始まるので、話題的になかなか関心が持てなかったりしていたため、読書は遅々として進まず...

いえ、見栄をはりました。本当は英語力のなさが原因です。

最初の頃は辞書を片手に読み進めていたのですが頓挫。先月から、まずはGoogleレンズに翻訳してもらい、意味が通らないところだけを辞書で確認するスタイルに変更しました。で、ようやくPete Bardens登場で感激しています。

二人が出会ったのは全くの偶然だったようです。

Against the odds I made it, to an empty, mirrored studio with a scuffed wooden floor in which sat a lone pianist at an upright, playing brilliantly. The beauty of the music blew me away. When he noticed me, he stopped playing abruptly.I enthused, gormlessly, and he thanked me, before introducing himself.His name was Pete Bardens.

We got talking, and sat around rapping about music for what seemed like hours. I remember nothing further about what happened that long afternoon, not even whether any other musicians put in an appearance.

All I recall is meeting long-haired, long-faced Pete. I couldn't have realised at the time that our encounter would change my life.


この後、話はHamilton King's Blues Messengersへの参加へと続き、今はPeter B's Looners結成の辺りを読んでます。 

2024年10月14日月曜日

届きました。Never Let Go - a Tribute to Camel

昨日やっと到着しました。

tribute物って意外と、「演れって言われたから演りました。」みたいなのが多いのだけど、これは何より奏者たちが楽しそうです。

1曲目がAnother Nightなんですが、冒頭イントロのギター・リフがライブ・バージョンなことにニヤリ。色々アレンジ入れてます。逆に、ほぼアレンジなしでガチのNever Let Goにびっくり。楽しめます。






On the Air Tonight 続報

Willy Finlaysonのヒット曲On the Air Tonightについては、以前にここで紹介しましたが、昨日ネットで面白いものを見つけました。

なんとAmazon.jpに当時の中古シングルが詳しい画像付きで出品されていました。

この際と思い、あれこれ検索してみたのですが、Willy Finlaysonは今年の初めにお亡くなりになっていたとのことでした。ご冥福をお祈り申し上げます。

もう一点、意外な発見があり、どうもこの曲、映画「エルム街の悪夢2」で使用されているらしいのです。サブスクで確認しようかと思案しているところです。




2024年10月12日土曜日

Messages From Afar: Second Nature (2024年)

ウクライナ出身のマルチ・ブレーヤーAntony Kaluginをリーダーとするシンフォ系・バンドkarfagenの2024年作。

かねてよりウクライナで制作を続けていたものを、ロシアによる侵攻の中、ポーランドへ拠点を移して仕上げたようです。

Colin Bassが1曲ボーカルで参加しています。








2024年10月11日金曜日

An Outcast of the Islandsについて、その3(最後)

古いネットの知り合いからお叱りを受けてしまいました。何せ、An Outcast of the Islandsのレビューを書くといったのが4月のことですから、早半年。ごもっともというところでしょう。

実はレビューの下原稿というかメモは昨年末に作成済でして、ブラッシュ・アップのために、Joseph Conradの同名小説を読んでみたり、Wojciech Karolakについて調べてみたりと、それなりに作業は続けていたところです。その辺りのことについては、「その1」、「その2」で中間報告してきたのでご承知かと思います。

うーん、でもやはり断念。去年のメモ(最終保存日は2023年12月18日とあります。)をそのまま掲載しますので、あとは読者の皆様の方で、「その1」、「その2」と合わせて脳内補正していただければ幸いです。

アルバム「An Outcast of the Islands」について Memo

2024年9月10日火曜日

Colin BassとVelvet Operaについて

Colin Bassのメジャーなバンド歴はThe Krisisに始まるものの、そこでの公式音源は無く、続いて加入したVelvet Operaにて1970年にリリースしたシングル盤 (She Keeps Giving Me These Feelings/There's a Hole In My Pocket)が記念すべきレコード・デビューとなりました。

このシングル盤は、Velvet Operaの2ndアルバムRide a Hustler's DreamがCD化された際にボーナス・トラックとして収録されましたが、The Strawbsのメンバーがいたバンドというくらいしか知識がない私的には食指が動かず、こちらのCDについては未購入のままとなっておりました。

ところが先般ネットを散策していて、Velvet OperaのAnthologyが2022年に発売されていたことを知り、発売元のCherry Red Recordsのサイトを覗いてみたのですが、なんと件のシングル盤2曲の他にBBC Radioで演奏したShe Keeps Giving Me These Feelingsが収録されているではないですか。もちろん即購入 !

まずは、付属のブックレットやらWikipediaで仕入れた情報で、ごくごく簡単にVelvet Operaをご紹介してみます。

前身のThe Five Proud Walkersからバンド名をElmer Gantry's Velvet Operaに変更した際のメンバーは、 Colin Forster (ギター), Richard Hudson (ドラム), Elmer Gantry (ボーカル),  John Ford (ベース)でして、このメンツでセルフ・タイトルの1stを1968年にリリースします。

こちらのアルバムですが、サイケですがポップ・センスあふれるなかなか面白い作品です。

その後、主要メンバーであったColin ForsterとElmer Gantryが脱退するも、ギターに名手Johnny JoyceとPaul Brettを迎えて、フォーク・ロックに路線変更、バンド名もVelvet Operaとして、1969年に2ndアルバムRide a Hustler's Dreamをリリースしますが、バンドは程なく瓦解することに..

ところが、オリジナル・メンバーであったColin Forsterが、かつてバンド・メイトであった Dave MacTavish (ボーカル)に、 Mick Fincher (ドラム)とColin Bass (ベース)を加えて、Velvet Operaとして、1970年11月に件のシングル盤 (She Keeps Giving Me These Feelings/There's a Hole In My Pocket)をリリースします。ちなみに、こちらの新Velvet Operaも間も無く解散に至ったようです。

さて、Colin Bass参加のボートラのシングル2曲ですが、She Keeps Giving Me These Feelingsはバック・コーラスが美しいフォーク・タッチの曲、There’s a Hole In My PocketはEギターのリズム・カッティングがかっこいいファンキーな曲でした。いずれも作曲はColin FosterではなくDave MacTavishでした。

いや、何が言いたいのかと訝しく思われている方もいるかもしれませんが、バンドの変遷を考えたとき、この最終期のユニットがVelvet Operaを名乗らない可能性も十分有り得たのではないかなと思われます。もしそうなっていたら、BBC Radioでの一曲も含めて、果たしてCD化されてたろうかとなんだか感慨深く思った次第なのでした。






 

2024年9月2日月曜日

2024年5月9日木曜日

届きました、More

 発注が遅れたもので、More今日届きました ( stillじゃありません